【変額年金保険 B 商品】 120%でトントンで運用プラスか

特別勘定が豊富なことはいいことか 

特別勘定が8本というのは、多いか少ないかは微妙です。1本しか特別勘定がない、つまり運用の選択余地がないという変額年金もありますが、それは論外として、やはり特別勘定が多い方がいいに決まっています。ただ、この8本を1%単位で自由に組み合わせることができますと言われても、かなり難しい芸当です。

 

運用目標は150%まで

そこで、変額年金の中には積立金額の運用目標値を設定し、そこに達すると早々に「店じまい」して安定運用に切り替えさせるものがあります。この商品もそれで、1年経過して120%に到達すると運用成果を自動確保し、一括受取か年金受取ができます。また目標値は運用途中でも150%まで変更できます。

 

逆に基本保険金額の70%以下まで下がるとこちらも自動的に「円マネー」に移転してくれます(予約移転は設定なしも選択可)。機を見て他の特別勘定に乗り換えもできます(スウィッチング)。積立満了時に目標値に到達していなければ基本保険金額の10%のボーナスが上乗せされます。忘れてならないのは、運用により年金原資・死亡保険金額が変わることです。

 

保険なのに運用で迷う

問題はどの特別勘定(運用するファンド)を選ぶか、あるいは組み合わせるかです。8本のうち、ユニットプライス(特別勘定1本の時価のようなもので100を基準)が100を超えているのは世界インフラ債券(101.69)くらいしか今のところありません。運用1,2ヵ月で結果を出せ、とは言いませんが、これら特別勘定を運用するには、世界インフラ債券で年1.1305%の手数料がかかります。ほかに保険関係費用として年2.3%。合わせて年平均3.4%として5年で17.0%、これに契約時の手数料4%を加えると21.0%となり、5年間で120%に運用できてもあまりありがたくない数字です。

 

それでも、150%めざせる自信がある人なら、十分運用成果で元は取れますが・・・。

 

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【契約概要】
契約年齢 : 20歳~75歳 
最低保険料(契約時): 500万円~4億5,000万円(1,000円単位) 
積立期間 : 5年 
契約初期費用:一時払保険料に対して4.0%
保険関係費用(保険契約管理費):基本保険金額に対して年率2.3% 
積立金移転手数料 :1保険年度につき13回目以降は1回あたり1,000円 
年金管理費 :支払年金年額に対して1.0% 

 

<ユニットプライス> 
日本株式NA    83.15
世界株式NA    76.19
新興国株式NA  75.22
アジア株式NA  82.00
世界インフラ債券NA 101.69
新興国債券NA  98.79
海外リートNA  82.37
円マネーNA   100.05

 

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